ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

けど、学校で話すわけにはいかなかったんだ。

高校生になれば

当たり前の男女交際。

おかしなことに中学生の間じゃ、

校内で話すだけで、それは大ニュースになっちまうんだよな。

そういうわけで学校じゃ呼び止める事もできねーで

卒業式を迎えちまった。

卒業式当日も

奈緒の泣き顔をちょっと見かけただけで

話せなかった。

俺は、

もしこのまま

奈緒と会わなくなったら

きっと心も離れるんだろうなって予感した。

けど、わりと平気だったんだ。

そんなこと考えちまっても、

全然焦ったりしなかった。

考えてる余裕がないのか

自信がありすぎるのか・・

その時の俺には分かんなかったけど、

ただ使ってなかった頭を

近頃よく使ってたことで、疲労がたまってるのはよく分かった。

そのおかげで

何日も何日もよく眠れたよ。

それから 数日して

久しぶりに 幸雄から連絡があったよ。

「瀬那ー、おれーっす。いきてんかーぁ?死んでたらいねーってな、俺だよ俺 、わかってんのかよ、なぐるぞぉー」