夜を喋り明かし
手と手をつなぎ
瞳を、唇を、
合わせても合わせても
ずっと一枚の薄い布で
仕切られている。
一つになりたい魂が
ずっと二つの心で呼び合っていた。
どんなに
近づいても近づいても
薄い布を擦り抜ける事ができなかった。
そんなもどかしさが二人には苦しかった。
二つの体に別れた
一つの魂。
しかし…
それが今・・・
「奈緒―」
瀬那は、ふと、空を見た。
悲しい結末が頭をよぎる。
手と手をつなぎ
瞳を、唇を、
合わせても合わせても
ずっと一枚の薄い布で
仕切られている。
一つになりたい魂が
ずっと二つの心で呼び合っていた。
どんなに
近づいても近づいても
薄い布を擦り抜ける事ができなかった。
そんなもどかしさが二人には苦しかった。
二つの体に別れた
一つの魂。
しかし…
それが今・・・
「奈緒―」
瀬那は、ふと、空を見た。
悲しい結末が頭をよぎる。



