ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

美奈子は真面目な表情を変えない。

奈緒はそう聞かれると、

頭の中の独り言を打ち消す様に頭をぶんぶん横に振った。

「違うの!違うの…。」

奈緒は涙が止まらない。

美奈子は

奈緒が何を考えてどうしたいのか、手に取る様に分かっていた。

いつも奈緒は何かに怯え、素直な気持ちを言葉に表す事ができないでいる。

そこに苛立たされていた。

美奈子は奈緒を見て言った。

「勝手にしなよ。」

奈緒の目にまた涙が溢れかえる。

「奈緒。そうやっていつまでも泣いてちゃ先進まないじゃん。」

美奈子は自分のプラダのバッグからやけにゴージャスなハンカチを取出し奈緒の目に

あてた。

「美奈子…このハンカチ、チクチクしてやだ。」

奈緒は泣き笑い、

美奈子は

「じゃーもう貸してあげない!高いのに!」


二人は久しぶりにふざけあえた。


カウンターの隅では

マスターの口元が静かにゆるんでいた。