ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

勇気と愛華はずっと冷や汗が止まらず、喉の渇きもいつまでも潤わないでいた。

離れた席に居ながらも

こちらで勝手に二人の会話を盛り上げられるハズもなく、四人の会話が気が気ではなかった。

「瀬那くん。奈緒のことどれくらい知ってるんだ?。
彼女と苦労を共に、だって?彼女がそんな苦労を背負わされて生きていく、だって?
彼女が散々苦労してきたのを知らないんだな。
僕はもういい。
奈緒、家で待ってるヨ。今日はここでゆっくりしていったらいい。じゃ、お先に失礼」

と桜井は席を立ち、
一万円札を二枚、マスターに手渡した。

バーの扉が

<バタンッ!>

と勢いよく閉められた。

「…ふん」

瀬那は

ターキーを飲み干す。

「あなた…いつまで子供でいる気なの!?」

しばらく黙って俯いていた恵美が瀬那の頬を叩く。

窓の外では

寒空の中、激しい音に変わった雨が

走り続ける桜井を飲み込んでいった。