ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

テーブルについた三人が

一斉に奈緒の顔をジッと見つめる。

緊張感だけが漂っていた。

<ごくっ>

誰かが唾を飲み込む。

「恵美…、病院で聞かれたことだけど・・・、正直に言うわ。
私、愛の形なんて一つじゃない、って思うの。夫はもちろん大切よ、でも瀬那も好きなの。」

奈緒はそう言った後

<ふ~>

っとため息をつき、手元のグラスを口へ運んだ。

「あなたもそう思うの?」

恵美が冷静な顔をして瀬那に聞いた。

瀬那は何も言わなかった。

しばしの沈黙―

それを打ち消すかのように、曲がかかった。

「ん? この曲は―」
桜井がどこかで聞いた事があるという表情をするが思い出せない。

奈緒はすぐに気づいていた。

桜井と結婚するまえ―、
奈緒がプロポーズを受けた場所で流れていた曲だということを・・

しかし奈緒は知らないフリをし、桜井に言った。

「私、あなたを嫌いになんてならないわ。好きよ。
でも、他に好きな人がいたらどうすればいいの?別れなくてはいけない?
それで、また結婚して、また違う人ができて・・、別れて・・。 
ずっと繰り返すの?
好きな人は一人じゃないといけないの?
・・・ねえ、あなただったらどうする?」

それを聞いて桜井の視線は瀬那に送られた。

「瀬那くん。僕より奈緒の事を幸せにできるのかい?」