ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「んー、ユックンのお母さんとうちのお母さんて知り合いだしー、ユックンの彼女っ

て、毎回毎回、私の周りの子なんだもん」

「紹介してんの?」

「ちっがーう、偶然なの偶然。だからその友達にはユックンのこと沢山教えるし、ユッ

クンにはその友達のこと教えるし、相談を受ければ仲介したりさ」

「へえ、役立ってんじゃん」

「そうだよ。ユックンはどういうわけか馬が合うっての?考えが似てるからさ、助けて

もらったり助けたりしやすいの、うん」

「電話とかもしてんだろ」

「え…どして?」

奈緒が隠そうとした。

“どうしてなんていうなよ。!

「…幸雄が言ってたから」

俺の口から とっさにデマがでたよ。

人に聞いた、と言えば

俺が奈緒を気にしてること、

俺が奈緒を好きってこと

俺が奈緒に気持ちを言うかもしれねえこと、

一言でみんなわかっちまうよ。

俺の考えの中じゃまだ早かったんだ。

俺は幸雄にさえ言わなかった考えがあったよ。

奈緒が誰を好きなのか、

誰との噂が本当なのかを確かめてから

俺の気持ちを言うことだった。