ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「実際はね・・、
あたし、こないだ病院で恵美と話をしたの。
で、恵美が瀬那と仲良くしてやってくれって。

瀬那が、あたしには言えないことあってもしかたないって、言うの。
私も結婚したからその気持ちが分かって・・

結婚相手だからこそ・・、

一緒に毎日すごしている相手だからこそ、言えないことがあるって言う、恵美の話に共感できて・・。」

「うん」

何故か頷いたのはマスターだった。

<We are now standing at the crossroads of life.・人生の分かれ道>

「こんばんはー」

クローズの看板も関係なしに現れたのは奈緒の旦那の桜井である。

「こんばんはー」

少し遅れて現れたのは瀬那の妻の恵美だった。

「マスターごめんね」

マスターは無言で微笑んだ。

4人はテーブル席に陣取る。

そこは愛華と勇気に話が聞こえる位置だった。

奈緒は瀬那の横に座り、瀬那の向かいには桜井がその横に恵美が座った。

それが何を物語っているか・・・。

静まり返った店内。
マスターの
いつものグラスをみがく音だけが六人の耳に響いていた。

キュッ。

キュッ。

まだ誰も口を開こうとしない。

向かい合って座る二組の夫婦は

当時、教会でそれぞれが誓い合ったパートナーとは違った組み合わせで心を合わせている。

「―ワタシ、間違ってた?」

二人を呼んだ手前、口火を切ったのは奈緒だった。