ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「…風邪ひいた?」

俺は奈緒の顔が赤いのに気がついたよ。

最初は照れてるだけだと思ってた。

でもよく考えれば

ずっと寒そうにしてたんだ。

「ひいてないよ」

奈緒はだるそうに答えた。

「ちょっと寒いよな?」

「…ん」

「これ、かぶってな」

俺はベッドの上にあった毛布を奈緒の肩にかけてやった。

その時は自然に動けたよ。

「えー、いーよいーよ、瀬那かぶんなよ。帰りたてで冷えてるじゃん、ほら。」

奈緒はさりげなく俺の手をとった。

どうせ何とも思っちゃいねーんだろうけど・・

俺はドキドキしてた。

そんな気持ちを隠すように、

「てめーは外でつったってたくせによー、めったにねー親切を断わんのか、あ?」

冗談のトバシアイが始まった

二人になるとたいていはこうなっちまう・・

「だって、瀬那に似てやらしーんだもん。この毛布」

「なんなんだよッ」

「だって巻き付いてくるよー」

「ばっか、じゃー返せよ」

「や・で・すー」

「おれんですー」

「やだよ~半分でいいからー」

分かるだろうけどニヤケそうになったよ。

二人で毛布にくるまったんだ。