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「わたし、なんてこと言ったんだろう」
次の日の朝。
思わず神楽家の大きな門を眺めてぽつりと溢れた。
『は?
迎えに?』
『えっ……?』
迎え……?わたし、今なんて。
『わかった。じゃあ明日、待ってて』
あのあと車で。
いろいろ言いたいことがあったけど、とにかく今は恥ずかしくて、一人になりたくて。
急いで車を降りてダッシュで家に帰ったわたし。
別に優衣と一緒に登校するのは初めてのことじゃない。
小学校6年間は一緒の車に乗って登下校していたし。
でもここ数日のことがあって、緊張からか心臓がバックバク。



