桐生さんのお世話係?

「ギャァァァッ!!」


ゴンッ!!


ガンッ!!


ドドドドドッ!!


わー……。

男はド派手に階段を転げ落ちていった。


「丹波」

「へい」


桐生さんに呼ばれた丹波さんが転げ落ちた男の元へ。


バチッ!!


桐生さんと目が合う。


「「……」」

「フハッ!!」

「あだーーっ」


おもわず、珊瑚と二人で笑ってしまう。

すると、桐生さんが少しだけ首を傾げた。


だから


「見事な飛び蹴りでした」


桐生さんにそう言って

凄い吹っ飛んだねーっと珊瑚に話しかけると、キャッキャと珊瑚が笑う。

この子、天才だろうか。

言葉がわかってるみたい。


「行くぞ」

「はい」


歩き出した桐生さんについて行く。

今からだ。

世界が180度変わる。


「お姉ちゃん、頑張るからね。いつか、許されたなら、貴女に胸を張って会いに行けるように」


自分の頬を珊瑚の頬に擦り寄せる。


「きゃぁあ」


ミルクの匂い。

温かな命の匂い。

愛しい匂い。

お姉ちゃんのことは覚えてなくていいよ。


でもどうか


「愛してるよ」

「うぁっ」


貴女を愛している人間がいることだけは覚えていて


「……」


階段を下りると、男が丹波さんに車のトランクに押し込められていた。


わぁあああ……。

この後、この男がどうなるかは……

聞かないでおこう、うん。


「正解だ」


桐生さんが私の考えを読んだ。

先に後部座席に乗る桐生さんの後についで、車に乗


ぐ~~っっ。


「!?」


盛大にお腹が鳴った。

私の。