夏色物語


「いいからとりあえず
いこーぜ。あ、いたた…」

 ゆっくり立ち上がるソイツは
腹に手を当て痛みに顔をゆがめた。

「…ップ」

「おい、笑うなよ」

「…ざまーみろ…」

「お、お前、意外と性格悪いな」

 でも少し可愛そうに思えてきたから
そいつの体を半分だけ支えながら
歩いてやった。