「…もう少し彼女さんの気持ち…考えてあげてたらこんなことになりせんでしたね?」


「…田代さん…俺、酷いこと…」


俺が全て静香を傷つけていた…


それを知らずに


静香にキスした啓を殴らなかった…


真理恵さんの行動も止められなかった。


「…まぁ、今でも遅くないと思うけど?」


雅紀は、ライブの書類を俺に差し出して


「お前のソロのところ、堂々とファンの人達の前で言ってみろ。。静香ちゃんが一番大事だったらの話しだけど。」


優しく微笑みかける雅紀から書類を受け取ると


何も書いてない真っ白いページに文字を書き出した。

「よっしゃー!!あと一ヶ月で仕上げるぞ!!」




啓の声が部屋中に響き渡った。