アイドル彼氏





「なぁ。なんで俺ドラマやんなきゃなんねぇの?」


俺達は、次の仕事場に行くため合流してマネージャーが用意してくれた車へ向かった。


「は!?陸〜大丈夫か!?」


啓は大袈裟に振り返った。

それに続いて雅紀も振り返った。


二人の視線は俺を捕える。

俺は、二人を追い越して先を歩いた。


「だって…やりたくねぇんだもん。。」


「なんで?陸。。おかしいぞ??」


啓は、俺の隣に現れ雅紀はその後についてきた。


「彼女さん?」


雅紀が言った。




「…うん。」


「えっ?!マジで!!喧嘩??」


うるせぇよ。


「喧嘩って言うか…なんと言うか…。。やらないで?みたいなこと言われたから…」


「そりゃ…彼女さんの言う通りだけど。。陸次第じゃないの?」


啓が真剣な表情で言った。