でも、今は違うでしょ?


陸は、皆の大切な存在なんだって…


陸の存在があたしに訴えてる…




陸の存在がどれだけ大きいかわかってる??


「…ごめんね。」












もう…陸は、あたしに何も言わない…


やっぱ…


もうあたしだけの王子様じゃないんだね??


「……ひとつ…最後に…」

陸の瞳を捕えて


「陸は、凄いよ?たくさんのファンに見守られて…たくさんの人達に支えられて、信用されて…本当に王子様みたい…」




「静香…」


「…じゃぁね?」




そう言ってあたしは、陸に背を向けた…












そして、一歩踏み出した…










「静香!!俺は、お前のこと諦めない!!…運命信じてるから!!」










“運命”……


って本当にあるのかな??