―千和―


――1年前―


「君が静香の親友?」


夕暮れの教室…


外を走る静香の後ろ姿を見つめていたら


後ろから声がした。


あたしは、ゆっくり振り返った。







この出会いは偶然だったの??


たまたま??


「どーも。初めましてだよね?千和ちゃん。」


ニコッ


柔らかいその笑みに






一瞬で恋おちた…


「…は、初めまして…あ、あの…名前は?」


「あ。俺の名前は、裕也。よろしく。。」


差し出された大きな手。。

「…千和ちゃんって彼氏いる??」


不意に彼が言った。


あたしは、苦笑いしながら

「いない。。」


って言った。


好きな人は、いるけどね???






声に出せば良かった?