私は3年生になった。
今年は受験もあり大変な1年になりそう。
奇跡的に鈴音とは3年間同じクラスになれた。


「やったぁ、今年も同じクラスになれたね。雪乃、よろしくね。」


「うちの学校ってクラス数多いのに3年間同じクラスって奇跡的だよね。鈴音がいてくれて安心した。よろしくね。」


私達は新しいクラスに行き荷物を片付けて話していた。


「担任の先生って誰だろうね。受験もあるから相談しやすい先生だといいなぁ。数学のあの先生だけは絶対に嫌だ。結構キツイ言い方されるから自信喪失しそうだもん。」


「確かにあの先生は私も苦手。もう少し柔らかく言って欲しいよね。」


私も鈴音の言ったことに同意した。
そんなことを話していたらホームルームの時間になったので席に着いた。
しばらくして教室のドアが開いて担任の先生が入ってきた。
片瀬先生じゃなかった。
かなり落ち込んだけど、生徒思いで親身になってくれる評判のいい先生だったから少し安心した。
ホームルームが終わり始業式があるから体育館に集まった。
そこで各学年の担任の先生の紹介がある。
片瀬先生は2年7組だった。
2年生ってことはもしかしたらまたあの子のクラスの担任かもしれないんだ。
どうにもならないんだけど何だか急に不安になってきた。