鈴音のお守りと先輩の努力が報われて先輩は大学に無事合格することができた。
今日は先輩の合格祝いで鈴音はデートだ。
私も先生に会いたいなぁ。
先生の家にお邪魔できないか連絡してみようかな？
私はスマホを取り出して「先生今家にいますか？無理じゃなければ会いに行ってもいいですか？」とメッセージを送った。
すぐに先生から「大丈夫ですよ。着いたら連絡して下さい。」と返ってきた。
また先生の家に行けて嬉しいな。
前のようにオートロックを開けてもらい家の前に行ってチャイムを押した。
「お邪魔します。」と言って部屋に入った。
「今日はどうしたんですか？」と先生が私に聞いてきた。


「今日は鈴音が先輩の合格祝いのデートなんです。そしたら何だか私も先生に会いたくなって…。わがまま言ってごめんなさい。」


「そんなことありませんよ。私も会えて嬉しいです。」


先生は私の頭を撫でて優しく笑って抱きしめてくれた。
私は抱きしめられた腕の中から顔を上げて先生の頬にキスをした。
先生はびっくりして動きが止まっている。


「先生、嫌だった？」


私は心配になり不安そうに聞いた。


「すみません。びっくりしただけです。好きな人にされて嫌なわけないです。ただ、今まで自分を抑えてきていたのですがもう自信ないです。私はそんなに出来た大人ではないです。」


先生は困ったような表情をしなが私を抱きしめて、そしておでこにキスをした。
自分から初めにしておいて、急に恥ずかしくなってしまって照れ隠しに


「美味しいマフィン持ってきたので食べましょう。」


と言ってソファーに座った。