私と先生の秘密の時間

今日は、前に鈴音が言っていたバスケ部の練習試合の日だ。
学校に行く時と同じに駅で待ち合わせをして、学校に向かった。
体育館に入ると、もう相手校の選手も来ててウォーミングアップしてるところだった。
驚いたのは、たくさんの女子生徒が応援に来ていたことだ。


「やっぱり匠先輩ってかっこいい。2年でレギュラーってすごいよね。」


などとあちらこちらから聞こえてきた。
やっぱり先輩は人気なんだなぁ。
先輩にとって私もこの子達と同じなんだろうなぁ。
何か少し気持ちがしゅんとしてしまった。


「雪乃、どうしたの?」


心配した鈴音が聞いてきた。


「やっぱり先輩ってすごく人気なんだなぁって思って。」

「確かにね。でも、雪乃と先輩って普段話とかしてるんでしょ?あんまり先輩って女子と話してるの見ないけどね。」


そうなのかな?
ちょっとは期待してもいいのかな?


「そういえば、篠原先輩ももしかしたら試合に出してもらえるかもって言ってたの。」

「よかったね。一緒に応援しようね。」


二人で話しているうちにウォーミングアップが終わって、試合が始まろうとしていた。