私と先生の秘密の時間

ペンギンについてパソコンを見ながら話をしていたら「少し休憩しましょうか」と言われた。
休憩用に生物部の生徒は、自分のマグカップを生物準備室に置いてある。
先生は自分の分と私のマグカップにココアを入れてくれた。
私のマグカップ知っててくれたんだ。
たったそれだけなのに何だか嬉しくて顔がニヤけちゃう。


「ありがとうございます。前にも先生にココアを入れてもらいましたね。あの時は私ひどい顔でしたよね。恥ずかしいです。」

「そんなことないですよ。泣きたいときは泣けばいいんです。その後椎名さんは頑張ってきちんと前に進めました。だから恥ずかしいことなんてないですよ。」


先生はそんな風に言ってくれた。
やっぱり片瀬先生のこと好きだなぁ。
もっと一緒にいたいって思って欲張りになっちゃう。
どうしたら先生の特別になれるのかなぁ。


「先生は優しいです。そんな風に言ってくれるなんて思いませんでした。頑張ったかいがありました。」


私は自然に笑うことができた。
その時先生がぱっと顔を背けた。
どうしたんだろうと思って「先生?」と言うと恥ずかしそうに小さな声で何か言った。


「ドキッとしました。」


と聞こえたような気がするけど、そのあと先生は「なんでもありませんよ。」と言い優しく笑った。