私と先生の秘密の時間

あれから何日かたった。
鈴音は相変わらず何も聞いてこないで待ってくれている。
いい加減話さなくてはいけないと思った。
今日1日考えて明日鈴音には話そう。
私の中で、片瀬先生が言っていたことがわかったような気がしてきた。
気持ちを伝えずに後悔するより、伝えてきっぱりフラれるほうがきっとすっきりする。
私はダラダラと未練を残してウジウジ悩んでしまうだろう。
結果を怖がったことが後悔となって今に至る。
もう結果はわかっているのだから怖いものなんてない。
先輩に気持ちを伝えてこの恋を終わりにしよう。
そして前に進もう。私はやっと決心がついた。


次の日の放課後、鈴音に全部話した。
先輩に彼女ができて悲しかったこと。
耐えられずに逃げたこと。
片瀬先生に話したこと。
先輩に気持ちを伝えて終わりにして前に進もうと思ってること。
鈴音は私の話を静かに聞いて「頑張れ!」と応援してくれた。