「好きな人がいたんです。初めは些細なきっかけから知り合ったんです。その後、だんだん話せるようになって、向こうからも話しかけてくれるようになったんです。それがすごく嬉しくて好きになってました。最近その人との距離が近くなったように感じていて、友達にも告白しないの?って言われました。でももしダメだった時に今までみたいに話せなくなってしまうのが怖くて勇気が出ませんでした。」


先生は何も言わず静かに聞いてくれている。
私は心に押し込めていた気持ちを続けて話した。


「しばらくして、その人がある女の子とよく話をしてるところを見るようになりました。もしかしてとは思いましたが、認めるのが辛かった。でもこのまま知らないふりもできなくて友達に確認したんです。そしたら、最近付き合い始めたのだと言いました。それを聞いたらもう気持ちがダメになってしまって、人のいない所に行こうとしてて先生にぶつかりました。」


こんなどうしようもないことだけど先生はどう思っただろう。
所詮は高校生の恋愛と軽く思うのかな。
実際そうだし。
でも、先生に話したからか少し気持ちが楽になった。