私と先生の秘密の時間

今日は鈴音は篠原先輩と帰るらしく、部活を見ながら終わるのを待っているそうで体育館に来た。
私も木下先輩の練習が見たくてついてきてしまった。


「鈴音は今日篠原先輩と帰るんだよね?何時くらいに終わるの?」

「18時くらいかな?雪乃もそれまで練習見てる?」

「練習が終わる少し前には帰ろうかな。」


二人の邪魔しないように時間になったらパッと帰ろう。
私がいたら気を使っちゃうから。
鈴音みたいに先輩の部活が終わるのを待ってるのが、普通にできるのっていいなぁ。
やっぱり彼女の特権だよね。

ふと、木下先輩の方を見たら、女子バスケ部の子と親しそうに話していた。
先輩笑ってる。
何だか胸がズキっとした。
先輩が女の子と親しそうに話してるの初めて見た。
相手の子可愛いな。
ゆるいウェーブの髪をポニーテールに縛ってて、さすがバスケ部なだけあってスタイルいいし、目がパッチリ。
先輩の隣はこんな子が似合うんだろうな。
そんなことを思った。
何だか二人が話してるのを見てるのが辛くなってきてしまって、鈴音に早めに帰ると言って体育館を後にした。