私と先生の秘密の時間

テストが無事に終わり、いつもの日常が始まった。
とりあえず、テストが帰ってくるまではこの開放感を感じていたい。
これはまずいなというテストはなかったから、追試はないだろう。たぶん…。


「雪乃、今日帰りにカフェ寄って行かない?テストお疲れ様でした会しよう!」

「いいよ。やっとテスト終わったし、久しぶりに鈴音とゆっくり話もしたいし。」


放課後二人でいつも行くカフェに着いた。
飲み物を買って窓際の席に座ると、鈴音が聞いてきた。


「雪乃は木下先輩に告白しないの?」


私は思わずむせてしまった。
突然何を言うのか!
そんな勇気ないよ。
あんなにモテる人が私なんか相手にしないし。
でも、前より少し先輩との距離が近くなった気はする。

「告白なんかできないよ。話しかけてはくれるけれど、先輩にとったら私はただの後輩でしかないもの。」

「でも、もし先輩に彼女できちゃったら後悔しない?あの時告白しておけばよかったって。」


先輩に彼女ができたらショックだろうな。
でも自信がない。
それに告白してダメだった時、今までみたいに話ができなくなってしまうのは寂しい。
結局のところどうしたいのか自分でもわからないのだった。