ん?なに?
それを目で追うと、小さいピンク色の何か。
……花びらだ。
桜によく似ている花びら。でもまさか9月に桜はないだろう。
じゃあ、これはなに?そもそもどこから入ってきたの?
この教室は三階。ちょっと可能性は低そうだけど窓から入ってきたのかな。
「……!」
窓に目を向け、わたしは驚いた。
わたしの隣の窓際の席。東雲くん。
彼はプリントをすでに終えたのか、大胆にも例の魔術書を開いていた。
そして右手を開いたり閉じたり。
グッ、パッ。グッ、パッ。
グッ…
パッ……!
何度目かのパーのとき、東雲くんの手のひらからさっきの花びらが現れた。
ほんの2、3枚だったけど、確かに何もなかった彼の手のひらに花が咲くように花びらが舞っていたのだ。
「えっ…!?」
思わず声をあげる。
すると東雲くんはこちらを振り向いた。
彼の顔を見て、わたしはまた息をのんだ。
東雲くんの目が……わずかだが金色に光っていた。
「え、えっ…しの、のめく……ん?」
わたしのつぶやきに反応するように、東雲くんはハッと目を開く。
それから数回まばたきをした。
次の瞬間。
東雲くんの目は、いつものように黒く戻っていた。
それを目で追うと、小さいピンク色の何か。
……花びらだ。
桜によく似ている花びら。でもまさか9月に桜はないだろう。
じゃあ、これはなに?そもそもどこから入ってきたの?
この教室は三階。ちょっと可能性は低そうだけど窓から入ってきたのかな。
「……!」
窓に目を向け、わたしは驚いた。
わたしの隣の窓際の席。東雲くん。
彼はプリントをすでに終えたのか、大胆にも例の魔術書を開いていた。
そして右手を開いたり閉じたり。
グッ、パッ。グッ、パッ。
グッ…
パッ……!
何度目かのパーのとき、東雲くんの手のひらからさっきの花びらが現れた。
ほんの2、3枚だったけど、確かに何もなかった彼の手のひらに花が咲くように花びらが舞っていたのだ。
「えっ…!?」
思わず声をあげる。
すると東雲くんはこちらを振り向いた。
彼の顔を見て、わたしはまた息をのんだ。
東雲くんの目が……わずかだが金色に光っていた。
「え、えっ…しの、のめく……ん?」
わたしのつぶやきに反応するように、東雲くんはハッと目を開く。
それから数回まばたきをした。
次の瞬間。
東雲くんの目は、いつものように黒く戻っていた。


