「だってさ。晴樹の悪口なんて・・・・・・・・・・言えないもん」 その言葉を聞いて嬉しそうに微笑みながら自分の後ろに手を回す。 「ほら。昨日誕生日だったんだろ?」 「・・・・・・・・・・・え・・・・・・・」 そう、昨日の4月20日は私の誕生日。 「覚えてた・・・の??」 晴樹が後ろから出してきたのは、 「チューリップ・・」 それも、あの日と同じ真っ赤で綺麗な。