「晴樹・・・」
もう一度私は囁く。
ああ、晴樹とまた話せるんだ。
そう思うだけで涙が頬を伝ってくよ。
「先生・・・?」
その言葉に先生はぴくっと反応する。
何で私がいきなり“先生”って呼び出したのか分からず私から身を離した。
「彼女・・・・・・・いるの・・・?」
「・・・・それは生徒として平野を見たときに?」
先生は私の目を見つめたまま続ける。
「それとも・・・・・・平野紫として見たときに?」
その言葉の意味がよく分からず、私は小首をかしげる。
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