「あー紫!!何してたの!」
私の姿を見つけたマナがすかさず声をかけてくる。
マナが“紫”という単語を発すると男子はヒソヒソ話し出し、女子はまわりに集まってきた。
「紫ちゃん!!」
「紫ー!?」
「平野さんっ」
皆はさっき私が逃げたからその分反動で聞きたいことが増えたらしい。
逃げたい・・・
でもその手をマナが掴んで言った。
「ちょっと!!紫迷惑してんじゃん。吉岡先生に質問しなよ!」
その言葉に皆は少し止まった。けど、またワイワイと群がる。
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