「・・・何でもないです」 「んなことないやろ?むっちゃ虫ついてんで」 「や・・・やあっ!!」 その男の言葉で頭と全身を手をはらう。 「うそやて。ほんまそこで何してたん?」 「か・・んけいありませんっ!!」 私はマナから隠れていたことも忘れて超特急でグランド中央に走ってった。 そんな紫を、男は見ながら「何やナンパしょうと思うてたのに」と呟いて制服の乱れに気づき、ボタンを付け始めた。