その日の帰りは、自転車をシンさんの車に積んで、いつも通り送ってもらっていた。 「…………」 「…………」 ただ、いつもと違うのは、二人の間に会話がないこと。 元々男と余り話さないあたしだが、今日はさっきまでハルが近くにいたので、余計に何も話す気にならない。 そんなあたしの異変に気付いているのか。 いつもあたしが黙っていても話しかけてくるシンさんが今日は静かだ。 そんなあたし達の気まずい空気を入れ換えるかのように、シンさんは運転席の窓を開けた。