あたしは心の中で自問自答を繰り返しながら、再び上がり始めた花火を眺めていた。




多分、人込みとか気にせずに、何年振りかに花火を楽しめることが嬉しいんだ。




あたし達は花火が終わるまで一言も喋らずに、ただただ花火に魅入っていた。