それから程なくして、車は近くの高台にある公園にたどり着いた。 「ぞうさん公園……?」 あたしはぞうさん公園と呼ばれる公園に降り立ちながら、尋ねた。 場所がわからないわけじゃない。 どうしてここに来たのかがわからなくてだ。 ぞうさんの形をした滑り台があることから、ぞうさん公園と呼ばれるここ――佐野公園は至って普通の公園だ。 敢えて言うなら、高台にあるため街と海が一望できるぐらいだ。 とはいえ、特に景色が綺麗というほどでもなく、こんな時間にこんな公園に訪れる者は他にいない。