ある日曜日の朝、あたしは久々にシンさんの車に乗って、ドキドキしていた。 「唯、どうした、無口になって。緊張してるのか?」 「……う、うん」 「可愛いなぁ、唯は」 シンさんがそう言いながら、チュッとあたしの唇に軽いキスをした。 それは、確かに一瞬触れただけのキスだったけど。 でも、ちょっと待って。 「シンさん、前!ちゃんと前見て運転してよ!!」