あたしは意を決した。 「頑張っておいで」 励ましをくれた美佐に微笑み返して、あたしはドアを開けた。 「すみません、営業は17時からで……って唯ちゃん!?」 客席で開店準備をしていた店長が、驚きの声を上げた。 「お久しぶりです」 「一週間ぶりねぇ〜!元気だった!?」 いきなり抱き着いてきた店長に、あたしは曖昧な微笑みを返した。