でも、こんなところで泣くわけにはいかない。 あたしは必死に堪えて笑顔で返事をした。 「大丈夫だから」 その証拠にとばかりに、お料理を次々口に放り込む。 ―――大丈夫。味を感じないだけ。 朝から何も食べていないんだから、食べることはできる。 必死に自分に言い聞かせて、あたしはたくさん食べた。 皿を空にして、次のお料理を取ろうと箸をのばして、あたしの手は止まった。