しばらくぼうっとしていたが、やがてシンさんが開けっ放しにしたドアの向こうからいい匂いがしてきて、あたしは立ち上がった。



グゥ〜〜ッとお腹から大きな音が鳴る。



よく知らないシンさんの家の中を匂いを頼りにして歩き、キッチンにたどり着いた。



「お、タイミングいいな。今調度出来たとこだ」


キッチンから顔を覗かせたシンさんに言われて食卓に視線をやると、たくさんの料理が並べられていた。



「うわ〜おいしそう」