何が起こったかわからなくて、あたしは大声を上げながら、その肌色の物体から慌てて離れようとして、勢いよくベットから落ちた。




あたしはまだ、落ちた衝撃による痛みよりも、肌色のものが人肌に見えたことに気を取られていた。



―――何?


――――なんで、あたしのベットに誰かがいるわけ!?



そこまで考えて、それが自分のベットじゃないことに気付いた。


何度目を凝らして見ても、あたしのベージュ地にピンクのドット模様の女の子らしいシーツではなく、いかにも男物という感じの黒いシーツだった。