少し不安になってシンさんを掴む手に力を入れたが、突然歩みを止めたシンさんに「手離して」と言われ、あたしは恐る恐るシャツから両手を離した。 すると、すぐにあたしはどこかに寝かされた。 見えるのは、近くにあるシンさんの顔と天井。 背中にはフカフカの感触。 少し首を横に向けると、黒いシーツが目に映った。 ―――シンさんのベット?