―――怖い!! あたしは怖さの余り、その男の声でこちらを振り向きかけたシンさんに駆け寄って、その背中にしがみついた。 その男との距離を縮めることにはなるが、それでも一人よりは心強い。 「大丈夫だから」 シンさんの落ち着いた低い声があたしの中を浸透していき、不思議と震えが止まった。 ―――大丈夫。シンさんがいるから。 「ダメだよ、唯ちゃん。僕以外の男が怖いんだから、そんな男にしがみついちゃ。早くこっちにおいで」