「………!」 そこにいたのは少し背の高い猫目の男だった。 いかにもスポーツをしてませんという、筋肉ではなく脂肪の付いた男のその顔はニヤニヤしていて気持ち悪く、5年経っても忘れることのできない顔だ。 ―――それは、あの時のキスの男だった。 「あ、唯ちゃん」 その男はシンさんの後ろで立ち尽くしているあたしに気付き、ニタァと不気味に笑った。 「………!」