あたしは今シンさんが一人暮しをしているマンションの一室に来ていた。


相手の男はシンさんの家なんて知らないはずだから、自分の家にいるよりは安全だろうと、シンさんに言われたからだ。



それに、一人にはなりたくなかった。



誰かに側に居て欲しかった。



だから、あたしは大人しくシンさんについてきたんだ。



カチカチという音が止んだかと思うと、シンさんが驚きの声を上げた。


無理もないだろう。


あたしの携帯の受信メールは、僅か一週間程であの男からのメールで一杯になってしまっていた。