お盆も過ぎ、夏休みも残り僅かとなったある日、あたしはいつものようにシンさんの車に乗っていた。 〜〜♪♪ 突如着うたが流れ出し、あたしの肩がビクンと揺れた。 音を奏でているのはあたしの携帯だ。 しかし、開かなくてもわかる。 これは知らない番号からの着うただった。 「最近、携帯に出ないことが多くないか?」 「き、気のせいじゃないですか?これはたまたま知らない人からなんで……」