遠い星の君





ゲームに熱中していると夜になっていた。

「ごめん、思ったより遅くなっちゃった」

「いや全然」

「そろそろ帰るね」

「やめといたほうがいいかも」

カーテンを開けた類が言った。

なんでこんな時に、絵をかいたような豪雨なのか。

カップルならまだしも、私たち本物じゃないのに。

類が気を遣ってしまう前に退散しないと。

「類の家から電車一本だし、帰るね」

「雷も鳴ってるよ」

「屋根もあるし、大丈夫だよ」

「そっか」

類は納得してない顔をしてるけど

これ以上いたら迷惑なのは明らかだった。

「じゃあ行くね」

「気を付けて、困ったら連絡して」

「うん、またね」