遠い星の君





「「いただきます!」」

「美味しいね」

「良かった」

「ちょっと不安だった?」

「人に料理作るの初めてだったから」

「え、そうなの?」

意外過ぎるというか、なんというか。

私なんかが初めてもらって良かったのか?

「作ってくれてありがとう」

「こちらこそ手伝ってくれてありがと」

「これ食べれる類の彼女は幸せ者だね」

「え?」

「あ、お礼にお皿私が洗うね」

「手伝います」

「それじゃお礼の意味ないじゃん」

「2人でやったほうが効率的でしょ」

結局、2人でお皿を片付ける。

机の横の棚に目をやると懐かしいものを見つけた。

「えっ、これって」

「あ、やべ」

「え?あれだよね?」

数年前、センスがないと同期達に笑われた

あの風船が綺麗にたたまれておいてあった。

もしかして、気を使って捨てられなかったのかな?

類優しいから負担になっちゃってた??

「ごめん、捨てにくかったよね」

「別に」

「買ったときは納得してたけど、

 みんなに笑われて『確かに』って後悔した」

「いや、そうじゃなくて」

「トラウマになってたら、ごめんね」

何とか笑ってるけど、自分で言ってて悲しい。

数年前の恥ずかしい気持ちが思い出される。