美里は一見どこにでもいそうな平凡な女の子だったが、何物にも変え難い素晴らしいものを持っていた。
それは、気高く、美しい、プリンセスのような真っ白な心だ。
彼女は人の優劣や立場で接し方を変えない。
見下したり、妬んだり、媚びたりもしない。
誰にでも等しく優しいし、時には手厳しいことをピシャリと言ってのける強さも持っていた。
しかし、女王のような傲慢さはこれっぽっちも持ち合わせていない。
普段は教室の片隅で、小間遣いのようにコロコロと笑い転げているばかりだ。
彼女と話してるとただ楽しかった。
授業なんてほとんど聞いてなかった。
友達に冷やかされたりもしたが、その度に笑い飛ばした。
まだ彼女を異性として意識していなかったし、彼女の方も多分そうだったのだと思う。
