夢の向こうにキミがいる



「何だよ。15歳っちゃあ、もう立派な女だよ」



勇介の言葉を受け、愛は大きなリングピアスを揺らして頷いた。



「ってことは…もう?」



梨花子が二人の顔を交互に指差すと、勇介は梨花子を蹴り上げる真似をした。



「人を盛りのついたケダモノみたいに言うな」



「うふっ。残念ながら。あたし的には、いつでもオッケーなんだけどぉ…」



上下のつけまつげをしばたかせ、にじり寄る愛。



「さ、行こうか」



地面に落とした煙草を踏みにじり、何事もなかったように歩き出す勇介。



可哀想に、この子も片想いなのかな。



相変わらず、ここという時にさらりと冷たくできる勇介に、美里はちょっとホッとしたような、それでいてやっぱり寂しいような、複雑な思いで二人の後ろ姿を見つめていた。