夢の向こうにキミがいる



「じゃあ、日曜だったら空いてるけど…どっか行く?」



つい調子に乗った美里は、軽い気持で賢をデートに誘ってしまった。



「マジで?」



「うん。何か予定あり?」



「そんな、もう、予定なんて、全然…あ…」



再び崩れかけた賢の顔がフリーズした。



「あ~~~」



賢は両手で頭を抱え、しばらく呻いていたが、やがて力なくうなだれた。



「あいたー。今度の日曜は…ハルさん達との麻雀大会が…」



「ふ~ん」



美里は軽く唇を尖らせ、賢をちらりと流し見たが、賢は相変わらず頭を抱えたまま、あーとか、うーとか唸っている。