夢の向こうにキミがいる



響き渡るような大声の告白に、学生達は食事の手を止め、いっせいに好奇の目で二人を見比べた。



そのうち、冷やかしの声援や口笛があちこちで起こり、食堂中がヤンヤの大騒ぎになった。



わ、わ、わ、わ、わ…



賢は周囲の騒ぎを耳に、ようやく我に返り、自分のしでかした事の大きさ、無謀さ、無神経さに気がついた。



俺はいったい…



思わず目をつぶった。



頭がクラックラする。



心臓が今にも口から飛び出しそうだ。



せめて、最後に名前を聞こうと思っただけなのに。



それだけなのに、何でこんなことに…



ああ、もうこのまま消えてしまいたい。



そうだ。



これは夢だ、夢であってくれ!



誰か、誰か夢だと言ってくれ…