しかし、恋の女神はこの純朴な青年の切なる願いを見捨てはしなかった。 白百合の天使は、梅雨の晴れ間に突然、彼の目の前にふわりと舞い降りたのだ。 場所は大食堂― 長い髪をカチューシャでまとめ、眩しいくらいに真っ白いブラウス姿で、彼女は羽根を休めるようにそこにたたずんでいた。 それから、どこをどう歩いたのか記憶にない。 気がついた時には、賢は彼女が座っているテーブルの前に立ちはだかっていた。 トレーの上にチャーシュー麺を載せたまま…。