何気にパラパラとページをめくっていた美里は、12月のスケジュール表でふと手を止めた。
それから美里の視線は、ある一点でしばらく動かなかった。
12月14日。
今日の日付に花丸印が描いてある。
その下に“井ノ原くんのB.D”とピンクのインクで踊ったような筆跡があった。
ああ。これ、夏休みに書いたんだっけ。
思わずため息が出た。
あの時は、まさかこんな風になろうとは思いもしなかった。
勇介に好きだと言われ、身も心も溶けるような熱い口づけを交わし、夢見心地だった時の美里がそこにいた。
誕生日…か。
今頃どこで、誰と、どんな風に祝ってるんだろ。
