確かに、美里を自分のものにしたいという欲求は、いつになく強かった。 頭の中で彼女の服を剥ぎ、押し倒して欲望を遂げたことも一度や二度じゃきかない。 柄にもなく遊園地くんだりまで出かけたり、我を忘れて金沢行きの列車に飛び乗ったことも… しかし、それは捨てたはずの過去への感傷であり、思いがけない場所で再会した美里は友人の彼女だった。 入れ食い状態の選り取りみどりと揶揄される勇介が唯一固守してきた不文律、 ダチの女には手を出さない― が返って気持を煽ったとも考えられる。